ユガという言葉を聞いたことがあるだろうか?
よく言われているのが、現在がカリ・ユガの時代ということだろう。4つのユガの中では、最も良くない時代になる。知識が隠れ無知が蔓延るという暗黒の時代だそうである。
この計測方法は、一般的にクリシュナが亡くなった時から始まり432,000年続くと言われている。そしてその次にドゥワパラ・ユガがその2倍の長さ、その次にはトレタ・ユガそして最も知識が明らかになる時代がサティヤ・ユガ(クリタ・ユガ)と言われている。
各時代の長さ
サティヤ・ユガ:1,728,000年
トレタ・ユガ:1,296,000年
ドゥワパラ・ユガ:864,000年
カリ・ユガ:432,000年
この時代区分によるとカリ・ユガが後40万年以上も続くことになる!
ただ、聖人スリ・ユクテスワによるとユガは黄道上の春分点の移動をもとに計算し、それが牡羊座の0度にあった時、具体的には西暦285年をもとにしてカリ・ユガが1200年続き、その後ドゥワパラ・ユガが2400年、トレタが3600年ということでなんと現在はドゥワパラ・ユガ(1485年から)という時代で科学やテクノロジーが発達して芸術や学術的な知識も増し、精神的な目覚めさえも見られる時代だそうである。
確かにうなずけるところがある。これで何とか救われた気分になる。
どうもこれは、宇宙的な時代と地上での時代との違いということらしい。宇宙的にはまだまだ暗黒時代だが、地上ではもう少し良い時代になっているようだ。
もう一つ救われる話としては、暗黒の時代の方が個人としては進化が早まるそうである。
それはなんとも皮肉なことなのだが、暗闇の方が小さな光でも良く見えるということらしい。