複雑な支配星からの影響がすぐにわかる本

ジョーティシュは複雑で難しいと言われる。

ジョーティシュのチャート分析を難しくしている一つの要素が支配星からの影響である。各星座には、支配星というのがあってその支配星は、その星座が位置する室の像意(カラカトワ)を備えてそれが位置する室に影響を与える。(もうわかりづらい?)初耳の方には、これだけでも既に十分に頭を悩ませる事柄かもしれないが、具体的に言うと、例えば第十室(仕事)の支配星が第五室(教育)にあれば、その人は教育的な仕事をする傾向があるということになる。第十室に山羊座があれば山羊座の支配星は土星になるので、つまり土星がこの場合に第五室にあたる獅子座に位置しているという状況になる。つまりその土星が媒介して第十室の仕事という意味と第五室の教育という意味とを結びつけることになる。星には本来の意味があるが、それが支配している星座が第何室に位置しているかによってその星が携える意味が変わってくる。これはその星が持つそれ自体の意味とは別である、その星が支配している星座がどの室にあるかによって意味が変わってくるのだ。ケンドラ(第1、4、7、10室)やトリコーナ(第1、5、9室)にある星座の支配星となっていれば、それ自体が有害な星(土星、ラーフ、ケートゥ、火星など)であろうと良い星として肯定的な意味をそれが位置する室に与えることになる。これらを考察していくと、膨大な意味の可能性がでてくるのだが、それらの可能性をすべて網羅して書いてある本が、『光の道:第一巻』ジェームス・ケラハー著、ヴェーダウエイ出版である。とても便利なのでぜひ購入して座右に置いて欲しい。