良い星、悪い星とは?

ジョーティシュでは九つの星と12の星座を使うが、星の中で本質的に有害な星と言われているのが土星、火星、ラーフ、ケートゥそして傷つけられている場合の水星である。

どう悪いのかといえば、その象意に沿った否定的な意味を持つということだろう。たとえば火星だと怪我や事故、戦いやスキャンダルとかにもなるだろうし、ラーフだと突然の事件のような出来事、盗難、恐怖などとかだ。

それがどんな状況でどんなところにいつ発生するのか?それを他の要素を分析して予測することができる。また有益な星であってもその星が支配している星座が悪い位置にあると一時的に悪い星のような影響をもたらす。すなわち支配星としての効果や影響である。

第6室(問題・敵)、第8室(弱点)、第12室(損失)などの場所に星座が入っていると、たとえばラグナが牡羊座であれば、乙女座が第6室に蠍座が第8室、魚座が第12室ということになるので、乙女座の支配星である水星、蠍座の支配星である火星、魚座の支配星である木星は全て一時的に有害な星となってしまう。

この場合、火星は本来、有害な星でもあるから、さらにその有害さが強められることになるのだが、火星はなんとラグナの支配星でもある。ラグナの支配星は、その本人を表しているものでもあるので、悪い星とばかりはいえない。

このような場合には、一度に全ての影響を考えずに別々に解釈すると良い。

実はその星が良いのか悪いのか?はなかなか簡単には判断できない。第何室にあるのかや星座(30度)の中でどの位置にあるか(アヴァスタ)、また他の星からの影響(アスペクト)はどうか?などなど・・・

ここで重要なポイントは、星の良し悪しよりもそれを受け止める人の意識が実はとても大切であるということだ。

土星の場合を考えると、否定的な見方では遅れ、制限、ハードワークなどだが、土星は内面性の開発や瞑想にはとても向いている。

ラーフやケートゥも状況をガラッと変えてくれて、それによって人生が大展開することもある。

悪い星の時期だからといって諦めないことである。