星が睨みを利かせるってどういうこと?

星が離れたところから影響を与えることをドリシティと呼ぶ。                                         

別名アスペクトというこの作用は、あたかも星が睨みを利かせているようだ。

一般的には、星は対角線上にある星座と星に対してドリシティして100%の効果を及ぼしているが、木星、火星、土星、ラーフとケートゥには少し違った100%のドリシティがある。

(100%以外にも75%とか50%、25%もあるが、通常は考慮しない)

ちょうど破睨みのような形で睨みを利かす。

ドリシティを受けるとその星からの影響をもろに受けることになる。

有益な星や良い部屋の支配星が与えるドリシティは、有益な効果を及ぼし、有害な星やドゥスターンの支配星が与えるドリシティは、否定的な効果をその星や星座に及ぼす。

チャートの解釈には、このドリシティは必須のものとなる。

そこで、破睨みには以下のようなものがある。

土星の場合には自分がいる室から数えて3、7、10番目の室にドリシティする。

火星の場合にはどうように4,7,8番目の室にドリシティする。

木星の場合には、5,7,9番目の室にドリシティする。

ラーフ、ケートゥの場合も木星と同様だ。

例えばこのようなチャートがあったとしよう。

火星MAはこのチャートでは第六室にあるので、4番目にドリシティするとは、牡牛座2がある第九室に影響を与えるということになる。そこには金星VEと木星JUがある。

火星は本来、有害な星であり、第六室(障害・敵)の部屋にあるので、そのドリシティもかなり有害と考えられる。

するとその影響は第九室にそして、木星と金星とにも及ぶ。木星も金星も本来有益な星であり、第九室(幸運・知識)の室にあるのでとても良い効果を表わしているのだが、この火星のドリシティは、それを損なっていることになる。

また、8番目へのドリシティとは、ちょうどラグナにあたる。つまりその人の性格や健康に火星が影響を与えることになる。具体的には怒りっぽいとか、ピッタ(熱)が高いとか火星の時期には怪我に注意とかというコメントになる。