シヴァ神の逸話とヤギャ

ある時、ヴァルカーと呼ばれる悪魔がいた。彼はナラダにどの神が望みを最も早くかなえてくれるのか?と尋ねると。それはシヴァ神だろうと言われた。

そこでヴァルカーはヒマラヤのケダラに赴くと、自身の体を切り刻みそれを火にくべると生贄としてシヴァに捧げた。しかしなにも起らなかったので、今度は頭を切り刻み出した。

するとシヴァ神が生贄の火の中から現われて、その行為をやめさせ、彼の身体に触れるとすべての傷が癒え完全な身体がもどった。

そして願いを述べるようにと言った。

ヴァルカーは私が触るとどんなものでも死んでしまうという力を与えてほしいと願った。

シヴァはそれを聞いて少し悲しくなったが、微笑むと『ではその願いを叶えよう!』と言って即座にその願いを叶えた。

ところが悪魔であったヴァルカーは、その力をまずシヴァで試そうとした。

これにはシヴァもたまらず逃げ出し、ヴィシュヌ神に助けを求めた。

ヴィシュヌ神は、少年に姿を変えるとヴァルカーの下に現れて彼を褒めたたえ、『私はシヴァの話が信じられません。それはたわごとでしょうから、あなたはご自身で自分の頭に手をおいてそれが嘘であったことを試されてはいかがでしょうか?そしてその後でシヴァを懲らしめに行けば良いでしょう』と。

優しい少年の姿であったヴィシュヌの言葉にすっかり油断したヴァルカーは自身の手を頭に乗せると即座に死んでしまった。

というお話がある。とにかくシヴァ神はどんな願いでもかなえてくれる神として知られている。この話でも悪魔に対してさえも恵みを与えるというシヴァ神の気前の良さが語られているが、現在8月22日までシヴァ神へのヤギャが行われるシュラバナの日となっている。シヴァ神にヤギャを捧げて、願いを成就するための自然からの支援を得てはいかがだろうか?

また、このヤギャの目的は『全体的な成長』とされており、願望を叶えるだけでなく障害や遅れを取り除き、成長や進化を早める効果もある。

施行されたい方は、ご連絡ください。

ヴェーダウエイ

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